これみんな使ってる?実はあまり知られていない、楽天RMS機能「組み合わせ販売設定」

楽天のRMSのシステムで使える機能に、「組み合わせ販売設定」というものがあるのを、ご存じですか?

■組み合わせ販売機能とは

店舗が事前に組み合わせて設定した複数の商品をユーザーが1クリックでまとめてお買い物かごに追加でき、必要ない商品は削除できる機能です。

☆メリット
複数商品を1クリックでまとめて購入しやすくなる。
まとめ買いや、ついで買いで客単価アップが期待できる!

■商品登録方法

※組み合わせの元となる商品は登録しておく

RMS管理画面の「商品登録・更新」の組み合わせ販売設定
⇒「組み合わせ一覧」をクリック、「新規登録」より登録できます。

■基本的な設定

親商品に子商品(3つまで)を設定できます。
最大2パターンの表示が可能
親商品を購入の際に、子商品がまとめて購入欄に表示されるようになります。

☆実際の見え方

(スマホ)

(PC)

■活用方法

◎ファッション
 ⇒コーディネート
 ⇒ギフトラッピング

◎インテリア
 ⇒インテリアコーディネート

◎家電
 ⇒延長保証

必要のない商品は削除もできるため、セット商品よりもユーザが購入しやすい。
自店舗内でのまとめ買いやついで買いを促して客単価アップに繋げることが可能。

押し売りではなく、ユーザーの目線で「これは便利だな!」と自然な形で
ベネフィットを感じてもらい、まとめ買いに繋げられるのが理想的な機能です。

まだまだ機能をうまく使いこなせていない店舗様も多いかもしれませんので、設定されていない方は、ぜひ、設定してみてください。

楽天新春カンファレンス2017レポート

2017年1月26日、グランドプリンスホテル新高輪行われた
「楽天新春カンファレンス2017」に弊社各ディレクターが参加致しました。

参加した「楽天市場」出店店舗同士の交流の場や各種フォーラム等の勉強会にも参加。
また、参加された店舗様や担当ECCの方々との打ち合わせ等を行い、上期の戦略を楽天・店舗様・弊社の3社で共有し、
非常に有意義な時間を頂戴し、各所から情報収集を行いました。

当日は、PEZY Computingの齊藤元章社長が基調講演を行った他、三木谷浩史社長が講演を行いました。

三木谷社長は講演で、FCバルセロナとスポンサー契約について触れた後、
楽天市場での人工知能(AI)やドローン配送、ビッグデータ、さらには拡張現実(AR)、仮想現実(VR)の活用について説明。

楽天市場内でもこれらを開放していく方針で、具体的には、「広告開示」「ページ診断無料トライアル実施」
「店舗運営プラットフォーム(Rカルテ)」について言及。

AI×ネットショッピングの活用例として、
「これまでの今までのように検索経由ではなく、音声によるAIとの対話で買い物をする日が間もなくくる」とし、

例えば、「来週の金曜日に渋谷で5歳の息子と誕生日パーティーがしたい」と入力すると、
ケーキやプレゼント、レストランなど、瞬時にオススメの商品やお店、サービスが表示される仕組み。

AIやオートメーションを導入することで、
最適化、効率化、楽しさ・安心、スマートな楽天市場を目指すことを示唆しました。

同日に行われた「2017年上期戦略共有会」では、
2016年に実施した取組みの成果と2017年上期の楽天市場の戦略が発表されました。

2016年の成果として、品質向上施策がさらなる成長に繋がったことを強調。

昨年対比にて、注文件数+17%、購入者数+10.9%、新規・復活購入者数+5.6%
との実績を掲げ、推し量ってきたSPUプログラムの結果も◎であったとし、
モバイルECの推進を継続と今後はスマホファーストであらゆる施策を検討していくとしました。

また、2017年上期戦略としては、以下の点について触れられました。

①プラットフォーム開発

■ナビゲーションの強化

(1)ユーザーインターフェースの強化
・ポイント表示(ヘッダー、サーチ結果、商品ページ)
・送料表示(サーチ結果)

(2)検索ロジックの強化
・入力データによる最適化(キーワード・ジャンル・製品など)
・ユーザー属性による最適化(パーソナライズセグメンテーション・年代性別など)

(3)商品情報の強化、カタログの強化(カタログデータの拡充、ジャンルの拡大、属性情報の充実化、カタログID連携)
・シンプルな商品名
・ユーザーフレンドリー(商品画像白背景など)
・ユーザー目線で運用(商品名には商品名、今後はPR情報はキャッチコピーへ記載)
・ガイドラインにのっとった対応をした店舗の商品を押し出す予定

上記(3)については注目すべきポイントで、検索ロジックに影響を及ぼす可能性が高い点であると考えます。

■決済手段の強化

(1)楽天ペイ(今年4月から順次開始)
・従来の課題(決済手段がバラバラ、決済関連業務に忙殺される)
・メリット:同じ種類の決済がどの店舗でも使える(店舗運用の効率化や不正注文リスク回避)
・入金サイクルの統一or短期化、決済業務負担軽減、不正注文対策強化

■配送の強化

(1)商品別配送方法設定
・商品ごとに配送方法の設定が可能(メール便、大型、等)

(2)送料テーブル標準化
・検索ページや商品ページで正しい送料の表示が可能に(自分の地域ではいついくらで届くのか?が明確に)

■プラットフォームの強化

(1)常に暗号化された通信に(https)
(大手サイトも順次対応中:Amazon、Google、Facebook,Yahoo!Japan)
→楽天gold内のURLをhttpからhttpsへ変更する作業は店舗側で行う必要有

こちらについては個別に店舗様側で実施する必要がある為、
弊社クライアント様へは個別に対応を行わせて頂く点と考えております。

②ジャンル強化

■ファッションジャンル施策

・ブランド強化(Fashion Squere)
・ソーシャルメディア(インスタグラム)
・画像検索(ファッション画像サーチ)

■ホームライフジャンル施策

・特集コンテンツ(春の新生活、梅雨特集、暑さ対策、冬のあったか特集)
・ジャンル検索(テイスト、色サイズ、素材)
→登録している商品はしていない商品の倍以上の売上の実績

■フードジャンル施策

・認定制度(楽天グルメセレクション=一次審査、二次審査、最終審査、認定商品決定)
・特集コンテンツ(お肉ランキング テーマジャンル毎に制作
・限定商品(店舗と共同開発)

■リテールジャンル施策

・価格比較機能(露出面の拡大、型番商品の探しやすさ向上)
・多様なユーザー思考に対応(環境省連携、不用品リサイクル、商品付帯保険)

■海外販売施策

・モバイル強化
・商品情報リアルタイム更新
・ナビゲーション強化(ランキング、サーチ)
・翻訳機能を強化しリリースまでの時間を短縮する
・海外に特化したランキングなどを企画

③店舗へのサポート強化

■ビッグデータの活用

(1)機能追加第一弾
・R-カルテにおける店舗チェックシートの強化
・過去評価、サブジャンルとの比較(自分の店舗と差分を見る)

(2)機能追加二弾(夏以降)
・評価点の可視化

■楽天ページ診断サービス

・商品ページABテスト向上率:43%
全店舗展開及び機能強化(診断レポートの週次更新、改善推奨ページの表示、ジャンル上位ページと差分確認、スマホ版も下期ローンチ予定)

■データを活用した広告展開の拡充

・楽天以外のサイトに広告を表示
・ダイナミック広告
・CPA楽天内コンテンツ
・クーポンアドバンス広告:+10%へ

■広告の効果開示を開始

・今後、効果開示の枠を拡大予定

■システムコンサルティング

・物流やシステム等、ECCへ相談できる仕組みへ

■店舗コミュニケーション強化

・相楽しんく
・RON会議:4月リリース
・NEWS機能(情報伝達の最適化)
・ご意見番機能(店舗さん間のQA型課題解決手法)
・コミュニティ機能(つながりの強化)
・R-Nations:店舗さんによる店舗運営指南コンサルティング、一部開始し、参加店舗平均流通+50%の実績。
 2017年4月から本格開始。
・Areanations(全国16箇所で地域毎のコミュニティづくりへ):2月開始

三木谷社長、河野上級執行役員の他、各所の講和を拝聴する限りでは、
AIを初めとしたテクノロジーの進化と楽天が保有するビッグデータを出店者へ開放し、
新しいEC、新しい楽天市場を作っていこうとする姿勢が垣間見えます。

今後、効率的な店舗運営や楽しさや安心安全な市場が実現できていく可能性がある一方で、
プラットフォーム側の仕様変更に伴う対応にはリアルタイムで情報をキャッチアップし、
対応しなければならないという点や三木谷社長が話した通り、ユーザーの購買行動が大きく変わることで、
各店舗もそれに合わせた売り方、戦略、施策を考え続けなければ、
すぐに淘汰されてしまう業界かと考えており、
弊社のような運営代行・コンサルティング会社の価値とはまさにそこにあるのではないかと再認識した1日となりました。

楽天RMS Service Squareに参加いたしました

弊社は、2017/1/13をもちまして、楽天株式会社様が提供する楽天RMS Service Squareに参加いたしました。

楽天RMS Service Square
http://www.rakuten.co.jp/ec/environment/rms-ss/

楽天RMS Service Squareは、楽天株式会社が提供する楽天市場での店舗運営支援サービスのプラットフォームです。

株式会社ワンプルーフは、今後も楽天株式会社様との連携を密に取らせていただきながら、運営全般支援、コンサルティング、
制作等の領域で、ご出店者様の事業をご支援してまいります。

株式会社ワンプルーフは今後も、EC事業者様の運営になくてはならないパートナーになれるよう、更なるサービス向上に努めてまいります。

検索対策における時期販促×ギフト需要ワード追加のススメ

楽天市場、Yahoo!ショッピング内での検索対策については、日々頭を悩ませている企業様も多いかと思います。

モール内検索ロジックが完全にブラックボックスとなっている楽天市場、一方で一部はYahooが正式にロジックを開示しているものの、楽天市場同様にブラックボックスになっている領域も多いYahoo!ショッピング。

自然検索流入を増やすことができれば・・・

検索順位を上げることができれば・・・

そういったお悩みをお抱えの企業も多いと思いますが、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店における検索対策の基本はターゲットとなるユーザーの志向性を踏まえ、検索されうるワード×CVRの高いワードをきちんと抑えることです。

商品名、キャッチコピー等に設定するキーワードは一度設定してそのままにしていませんか?

これらは時期によって変更していくべき点なのです。

キレイなページを作る、メルマガを打つ、ことも重要ですが、検索対策が最重要。

モール内検索対策は比較的即効性がある場合が多く、特に対策が不十分な場合は、短期間で大きく検索順位が変動することもあります。

ですが、キーワードの追加や入れ替え等、効果検証をしながらPDCAのサイクルを回していくことが非常に重要な為、非常に手間のかかる施策で、十分にメンテナンスできている店舗様は少ないように見受けられます。

そんなモール内検索対策時に必要な考え方は、「時期販促×ギフト需要ワード」を抑えること。

時期販促やギフト需要に対して、自社販売商品が少しでも関連する場合は、時期に合わせてキーワードを追加。

ターゲットとなる自社のお客様の志向性をイメージしながら行います。

例えば1112月では、紅葉狩り、七五三、お歳暮、冬のボーナス、クリスマス、行楽用品、ボジョレヌーボー、お正月、冬休み、帰省関連(旅行用品)、等、考えていけばまだまだ出てきそうです。

ギフト商材をお持ちの場合は、是非実施頂きたいと思います。

一方で、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店における検索対策は、ただ単に検索されそうなワードを挿入するだけでは不十分、という側面もあり、同じキーワードを挿入するにしても挿入するキーワードの順序や位置で効果が変わることもあります。モール内検索ノウハウも必要となりますので、お悩みの方はご相談頂けたらと思います。お問い合わせはこちら

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